このページの本文へ移動

ここから本文です。

手柴 弘樹
Hiroki Teshiba
手柴 弘樹
バリューデザイン部マネージドサービス部門マネージドビジネス担当 主査
高度認定(セキュリティエンジニア)
西田 裕輝
Yuki Nishida
西田 裕輝
バリューデザイン部マネージドサービス部門マネージドビジネス担当 主査
伴走型セキュリティ対策支援サービス

企業の「かかりつけ医」
として、セキュリティを
守り続ける

セキュリティ対策が取引条件となる時代に、企業に寄り添い伴走する二人の専門家に迫る

SCROLL
Section: Profile
Members

インタビューメンバー

Hiroki Teshiba
手柴 弘樹
バリューデザイン部マネージドサービス部門
マネージドビジネス担当 主査
高度認定(セキュリティエンジニア)

セキュリティインシデント調査・復旧支援を担当。CISSP、情報処理安全確保支援士、CEH などの資格を保有。入社2年目で約4万台規模のエンドポイントセキュリティ導入プロジェクトをリード。休日は2歳の息子と妻の3人で電車やバスに乗って出かけることが息抜き。

Yuki Nishida
西田 裕輝
バリューデザイン部マネージドサービス部門
マネージドビジネス担当 主査

セキュリティサービスの営業・導入受入れ支援を担当。情報処理安全確保支援士の資格を保有。全社的な振る舞い検知の導入を成功させた実績を持つ。趣味は生成AIを使ったアプリ開発。相手の領域に一歩踏み込んだコミュニケーションを大切にしている。

Section: Video
Interview Movie

インタビュー動画

Chapter 01
Chapter 01

「明日は我が身」― セキュリティが経営課題になった日

2026年、セキュリティ対策が取引条件となる時代。攻撃の多様化が、すべての企業を脅威の対象に変えた。

MCモデレーター

2026年、セキュリティ対策が取引条件になる時代が始まっています。経済産業省がセキュリティ評価を制度化したことにより、星3・4の取得がサプライチェーン参加の必須条件となりました。本日はそんな企業のセキュリティを「かかりつけ医」として支える2人の専門家にお話を伺います。まず、お二人が日々感じているセキュリティの現状について教えてください。

手柴

昨今、大企業も中堅・中小企業もさまざまなところで攻撃が行われていて、それがお客さまの業務に直結しているというのをひしひしと感じています。以前は2015年頃であれば、国や大きな組織を狙った攻撃が主流でしたが、今やどの企業であっても攻撃の対象になり得る状況です。もしかしたら我が社も狙われるかもしれない ― そういった危機感が広がっています。

西西田

RaaS、いわゆるランサムウェア・アズ・ア・サービスといって、攻撃をサービス化するものが出てきています。攻撃者が作ったスクリプトをダークウェブなどで販売することで、あまり知識がない人でも攻撃を簡単に行えてしまう。つまり、攻撃手法が多様化しているだけでなく、攻撃者そのものも多様化しているんです。「明日は我が身」ではないですけれども、本当に自分事として考える時代が来たんじゃないかなと感じています。

2026
年〜
セキュリティ評価が取引条件に
★3・4
取得が必須
サプライチェーン参加の条件
RaaS
の台頭
攻撃のサービス化・民主化
MCモデレーター

サプライチェーンへの攻撃が増えているということですが、具体的にどのような変化があるのでしょうか。

手柴

大手企業がメインターゲットだったところから、その取引先、つまりサプライチェーンの中の中堅・中小企業が狙われるケースが非常に増えています。なぜかというと、大手企業を直接攻撃するよりも、セキュリティ対策が手薄な取引先から侵入する方が容易だからです。一社のセキュリティ事故が、連鎖的にサプライチェーン全体に影響を及ぼしてしまう。これはもうIT部門だけの話ではなく、経営の話になっていると言っても過言ではありません。

Chapter 02
Chapter 02

何から始めればいいのか分からない ― 情シス孤立の現実

制度は整っても、現場は追いつかない。孤立する情報システム担当者たちの苦悩。

西西田

お客さまからよくいただく声として、「何からやっていったらいいのか分からない」というものがあります。経産省の制度として枠組みはあるけれども、じゃあ自分たちのところは何からやるんだっけ、何ができていないんだっけ、というところが分かっていないんです。

特に中堅・中小企業のお客さまは、情シスの方が兼務でやっていらっしゃるとか、一人でやっていらっしゃるとか、結構社内で孤立してしまっているような感じを持っています。相談先がないとか、個人のスキルが足りていなくて手が回らないとか、体制が足りていないとか。そこがやっぱりつらいポイントでありますし、上層部へのエスカレーションもなかなか難しい。そういったところにうまく寄り添ってあげる存在というのが必要なんじゃないかと感じています。

何からやっていったらいいのか分からない ―
それが今、多くの企業が抱える本音です
西田 裕輝 — セキュリティサービスの営業・導入受入れ支援, 情報処理安全確保支援士
MCモデレーター

経営層の側にも課題はあるのでしょうか。

手柴

セキュリティというのは、導入したことによって売上が上がるものではなく、守るためのものです。どうしても「コスト」として捉えられがちですが、私はやはり「投資」という形で考えていただいた方がよいと思っています。事故が起きてからでは遅い。事前に対策を講じることで、ビジネスの継続性を守り、信頼を守る。それは明らかに投資です。

ただ、経営層の方にとっては、セキュリティ対策ができているのかできていないのか、何をもってできているのか、それが見えにくいという課題があります。情シスの担当者がいくら危機感を持っていても、経営層に伝えるための言語や指標がなければ、予算もつかず、対策も進まない。このギャップをどう埋めるかが非常に重要なんです。

Chapter 03
Chapter 03

「かかりつけ医」という発想 ― 伴走型サービスの原点

セキュリティの難解さを、誰もが理解できる言葉に変える。医療というメタファーが生んだ共感の設計。

MCモデレーター

御社では、伴走型セキュリティ対策支援サービスを医療に例えて紹介されていますね。なぜ医療なのでしょうか。

手柴

やはりセキュリティという言葉は、経営層にとっても技術の方にとっても取っつきにくい。難しい専門用語や横文字もかなりありますので、なかなか馴染みづらいところがあります。そこを身近に感じてもらうために、医療という言葉を使わせていただいています。

地域のクリニックに行くと、まず診察を受けますよね。時には病院に行って手術を受けたりする。医療が診察から始まって、治療としての手術、その後の体質改善といった一連の流れが、まさにセキュリティと一致する、あるいは非常に近いと感じたんです。

今回のサービスでいうと、まずは診察をして、治療後の計画、いわゆる体質改善を行う ― いわゆる「かかりつけ医」です。

地域のクリニックのかかりつけ医として、
お客さまを第一に、一番近いところで見守る。
何かあれば総合病院にも一緒に寄り添っていく
手柴 弘樹 — セキュリティインシデント調査・復旧支援, CISSP/情報処理安全確保支援士/CEH
MCモデレーター

「かかりつけ医」の対比になるのは、どのような医療なのでしょうか。

手柴

かかりつけ医の対比になるのは、いわゆる有事の際 ― 医療でいうと、交通事故に遭ってしまってすぐに手術をしないといけないとか、重い病気にかかってしまって入院しないといけないとか、大学病院や総合病院に行くようなイメージです。我々としては、地域のクリニックのかかりつけ医として、お客さまを第一に、一番近いところで見守らせていただいて、何かあれば総合病院にも一緒に寄り添っていける。また総合病院から戻ってきた後のリハビリなども一緒に考えさせていただく。そういったコンセプトを掲げています。

西西田

大企業向けの大病院というよりも、お客さまに密着したサービス。だからこそ「伴走型」という言葉を使わせていただいています。

SERVICE CONCEPT

包括的セキュリティケアアプローチ = NIST CSF × 医療モデル

NIST サイバーセキュリティフレームワーク(CSF)の機能を、誰もが理解できる医療の言葉に置き換えて提供。

  • 統治・特定(GV/ID) ― 健康管理:自社のリスクを知り、守るべき資産を把握する
  • 防御(PR) ― 予防:脅威を未然に防ぐ対策を講じる
  • 検知(DE) ― 検査・診察:異常をいち早く発見し、状態を正確に把握する
  • 対応・復旧(RS/RC) ― 治療:インシデント発生時に迅速に対処し、事業を回復させる
包括的セキュリティケアアプローチ = NIST CSF × 医療モデル 対応表
包括的セキュリティケアアプローチ = NIST CSF × 医療モデル 対応表
Chapter 04
Chapter 04

数字で見せる、経営に届けるセキュリティ

「できている」と「できていない」を可視化する。経営判断を支える、定量と定性の二軸。

西西田

お客さまから「相談先があるというのはすごくありがたい」という声をいただいています。本当にそこにマッチしたサービスができたんじゃないかなと感じています。また、経営層の方向けに、自分たちがどうなっているのかを可視化するようなものがあると、情シスの方も説明しやすくなる。そういった支援ができていることにも手応えを感じています。

手柴

経営層は数字的なところをよく気にされます。セキュリティ対策ができている、できていない ― 何をもってできているのか、どれくらいできていないのかが分からないというのは非常に大きな課題です。我々のサービスでは「可視化」にこだわっていまして、脆弱性がどれくらい出てきているかを数値化したり、経産省の星3・4のチェック項目に応じたヒアリング項目も作っています。定性的な可視化と定量的な可視化、どちらの部分についてもご提示できるサービスになっています。

MCモデレーター

星3・4の制度について、企業はどの程度理解しているのでしょうか。

西西田

お客さまのところに伺うと、制度の仕組み自体は知っている企業も多いのですが、「じゃあ自社はどこまで目指さなければいけないのか」「星3・4って具体的に何をするの?」というところが、やはり曖昧なところが多く見受けられます。サプライチェーンに関わる企業が対象で、発注元が発注先に対して星3レベルを要求するとか、その軸になるのは、取引先が攻撃を受けて業務が止まった場合にどれくらい影響を受けるかという点です。

手柴

だからこそ我々は、同業他社や同規模の企業がどの程度の対策を行っているかという「ベンチマーク」もお見せするようにしています。自社だけでは判断が難しいことも、業界の中での立ち位置が見えることで、経営層にも情シスの方にも、具体的な行動につなげていただける。「今これくらいできていないんです」という現状と、「ここまで上げないといけない」という目標を同時に見せられることが、我々のサービスの強みだと考えています。

Chapter 05
Chapter 05

陰で支え、一歩踏み込む ― 二人のプロフェッショナリズム

全体を俯瞰してクリティカルなポイントを見抜く手柴と、相手の領域に踏み込んで認識のズレをなくす西田。

MCモデレーター

サービスの立ち上げにあたって苦労されたことはありますか。

手柴

当時、社内防御の組織メンバーやNTT西日本でセキュリティを支援している技術部隊の方々など、非常に多くのメンバーに参加いただいて、次期セキュリティサービスとして何がいいかをフラットに考えていく場を作りました。その中で「プロダクト的にこれが一番いい」というよりも、「お客さまに寄り添うことがすごく大事だよね」ということで、みんなが同じ思いになったんです。

また、いろんな組織が関わるので、お客さまや営業の方、SEの方とも連携しながら、運用が回るフローをしっかり作るとか、間に入って案件をうまく回すようなところは、自分なりに頑張ったところかなと思います。

MCモデレーター

西田さんから見て、手柴さんはどのような存在ですか。

西西田

本当にクリティカルな部分にすぐ気づいてくださって、サポートしてくださるところがすごいですね。自分たちの業務に集中していると、どうしてもフォーカスしすぎて全体が見れなくなることがあるんです。そういったところでピンポイントで「これ大丈夫?」とすぐ入ってきてくださるので、プロジェクトを進める上で本当に頼りになる存在です。

自分の役割はここまで、と切ってしまうのではなく、
相手の領域に少し踏み込んで、
同じ目線で会話をすることを大切にしています
西田 裕輝 — セキュリティサービスの営業・導入受入れ支援, 情報処理安全確保支援士
MCモデレーター

西田さんは「相手の領域に一歩踏み込んで会話をしてくれる」という評価がありますが。

西西田

技術分野ってなかなか取っつきづらいところがあります。それはお客さま向けでもそうですし、チーム間のやり取りでもそうです。自分が所掌していない業務は理解しづらいもの。「自分の役割はここまでだから、次お願いね」とバサッと切ってしまうのも一つのやり方ですが、それだと縦割りになってしまう。相手の領域に少し踏み込んで、同じ目線で会話をすること。それが認識のズレを防ぎ、結果としてプロジェクト全体の品質を上げることにつながると考えています。

特にお客さま先では、静岡から福岡まで各地にお伺いする中で、セキュリティの人材不足を肌で感じています。だからこそ、ただ製品を売るのではなく、お客さまの立場に立って本当に必要なことを一緒に考える。その姿勢が大事だと思っています。

Chapter 06
Chapter 06

4万台の端末と、全社導入の壁を越えて

入社2年目での大規模プロジェクト、そして「ルールだから」では動かない組織との対話。二人の原体験。

手柴

私の印象に残っているプロジェクトは、入社2年目の時に携わったエンドポイントセキュリティの導入です。約4万台の端末に対してセキュリティを高めていくというプロジェクトのリーダーをやらせていただきました。お客さま先の検証室に籠もって、メーカーさんとも話し合いながら、こういったものを検証した方がいいんじゃないかとか、なぜ上手くいっていないのかを、ずっとトライ・アンド・エラーを続けていきました。

そのプロジェクトでは、事前の検証から構築、運用まで一通り携わりました。運用の中でさまざまなトラブルがあり、私のミスによってお客さまにご迷惑をかけてしまったことも多々ありました。しかし、いかにミスを減らすかという視点は、結局セキュリティ事故の防止にもつながります。設定ミスによって攻撃者に脆弱性を突かれるということにもなりかねない。あの当時の経験は、今の自分にとって非常に大きな財産になっています。

KEY EPISODE

手柴のターニングポイント:4万台エンドポイント導入

入社2年目にして約4万台規模のエンドポイントセキュリティ導入プロジェクトをリード。検証・構築・運用の全工程を一人で経験し、失敗から学んだ「運用側の視点」が現在のサービス設計に活きている。

MCモデレーター

西田さんはいかがですか。印象に残っているプロジェクトは。

西西田

全社的な振る舞い検知の対策導入を実施したことがあります。異常な振る舞いを検知してアラートを出す対策なのですが、当時は「ルールだから」という方針で全社導入する話でした。すると部署ごとに「自分たちはこういうことをやっているから入れなくていいんじゃないか」という反応があり、なかなかスムーズに進まなかったんです。

そこで私が心がけたのは、「ルールだから」ではなくて、なぜ入れなきゃいけないのかを真摯に伝え抜くことでした。個人的に大事にしていることが、「自分がされて嫌なことは人にしない」ということ。自分が納得できないものに対しては、人も納得できない。だからこそ、相手の立場に立って、納得できるように説明していく。そうやって各部署の方々と対話を重ねて、最終的にプロジェクトを完成させることができました。

自分が納得できないものに対しては、
人も納得できない。
だから相手の立場に立って伝え抜く
西田 — 全社導入プロジェクトの経験を振り返って
Chapter 07
Chapter 07

インフラ企業からセキュリティパートナーへ

フレッツ光の会社から、企業のセキュリティを支えるパートナーへ。NTT西日本グループの新たな挑戦。

MCモデレーター

直近で取り組まれていることはありますか。

手柴

直近では、ゼロトラストに基づいた構築・運用をやらせていただいています。ゼロトラストは「何も信頼しない」という考え方で、より高度なセキュリティ対策が求められる概念です。このモデルを採用するお客さまが最近増えてきており、その構築・設計・運用に携わっています。攻撃にはさまざまな手法が出てきますので、それに対する新しい防御策もしっかり取り組んで、お客さまに還元していけたらと思っています。

セキュリティの人材が日本全体で不足しているという大きな課題もあります。社内の人材育成はもちろんですが、伴走型セキュリティ対策支援サービスを通じて、お客さまにもセキュリティのリテラシーや知見を還元していきたい。それが長期的に日本のセキュリティレベルを上げることにつながると信じています。

MCモデレーター

最後に、この記事をご覧になっている方に向けてメッセージをお願いします。

手柴

NTT西日本グループは、これまでフレッツ光や音声といったインフラの会社と思われてきたかもしれません。しかしこれからは、伴走型セキュリティ対策支援サービスを皮切りに、セキュリティ対策も含めて一つのインフラとして、お客さまの事業を支える役割を担っていきたい。セキュリティ対策のことでしたら、ぜひNTT西日本にお声掛けいただきたいと思っています。

西西田

私たちはお客さまに寄り添いながら伴走し、不安や課題を一緒に解決いたします。セキュリティに対する不安を解消しながら、お客さまが前向きにセキュリティに取り組める環境を作ることが我々の提供価値です。ぜひお声掛けください。

セキュリティ対策も含めて一つのインフラとして、
お客さまの事業を支える存在でありたい
手柴 弘樹 — NTT西日本グループの未来を語って

サイバーセキュリティに関するご相談

お客さまのセキュリティ課題に最適なソリューションをご提案します。