事例紹介株式会社グリーンテック 様
※掲載内容は取材時の情報です
RPA活用で生まれた時間と価値
人の判断力を強化し、業務効率化を実現する

ルーチン業務の自動化で従業員の負担が軽減され、業務効率化と価値創出を実現できました
株式会社グリーンテック
管理本部 DX推進部
部長 佐賀山 氏
グループ長 清水 氏
(写真)DX推進部グループ 上野 氏
淺田 氏
福山 氏
事例概要
製品の検査や品質保証を通じて企業の品質管理を支援するグリーンテック様。日々の業務の中には人事・経理業務というヒューマンエラーが許されない作業を担当する従業員のストレス、作業の属人化などに課題を感じていた。
こういった課題解決のために、RPAソリューション「WinActor®」を2年前に導入。人事・経理業務では自動化により、月末月初の繁忙期における従業員の負担軽減を実現できた。加えて、業務効率化によって生まれた時間を利用して新しい挑戦や業務の見直しに充てるなど、課題解決以外の付加価値を創造している。
業種 | 製造業における品質サポート |
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規模 | 事業所 国内外60拠点 グループ会社 国内外5社 従業員3,604人(2024年7月時点) |
課題 | 属人化の解消及び業務効率化 |
導入サービス | RPAソリューション「WinActor®」 |
ポイント
- 属人化の解消により労働環境が改善
- 業務効率化から新たな付加価値の創造
- RPA導入検討を機に業務の棚卸しを行い、更なる業務の見直し
RPAソリューション「WinActor®」
導入背景
DX推進部にて自社業務への適用性を確認する試行を行い、導入を決定
グリーンテック様は以前より「課題解決」と「生産性向上」の両輪で、デジタル技術を活用した業務改善を進めてきた。直近ではDXを視野に入れた業務変革の方向性も取り入れた活動を行っている。
「当時からデジタル技術を活用した業務改善に関してアンテナを張り、複数の展示会にも参加し情報を収集していました。ただ業務改善ツールを入れたいという事ではなく、社内全体の業務を効率化したり変革したりできるための考え方や仕組みの構築を前提に進めていました」(佐賀山部長)
社内全体を見つつ、さらに一つ一つの業務を精査していく段階で、まずは人事部・経理部門内でのエクセルの手打ち業務や、社員1名だけに頼っている属人業務などの課題を発見。その解決手段として人的ミスを低減でき業務効率化が可能なデジタル技術であるRPAの可能性を感じ、最終的に「WinActor®」と出会ったことで、RPA導入に至った。
「これまでの繰り返し作業をロボットに任せることによって、今までできなかった業務に取り組んでもらえたり、業務見直しによって新たな付加価値を見つけ出したり、ポジティブな意味での導入であることを社員にも伝えてきました」(佐賀山部長)
RPAソリューション「WinActor®」
選定理由
機能性とサポート体制が導入を決定づけた、RPAツール比較の裏側
導入前は、複数社のRPAツールでトライアル期間を設け、実際にシナリオ作成と動作確認を実施し、各社比較検討を行った。
「『WinActor®』を選んだ理由は、機能面が大きいです。他のRPAでは弊社基幹システムに入ることはできても閉じることができないなど、機能面の問題からやりたい業務のシナリオを完成させることができなかったのですが、『WinActor®』ではシナリオを完成させることができ、安定稼働出来たのが決め手となりました。導入前の充実したサポート体制も非常に助かりました」(清水グループ長)
「WinActor®」は、作成中のシナリオを途中で動かすことができ、任意のタイミングでテストができる点など操作のしやすさが特に大きなポイントとなった。
また、サービスサポートの「WinActorサポートセンタ」の存在も大きい。シナリオがエラーで止まった際にはメールや電話でのシナリオ改修方法提案により課題解決に伴走する。そのため、エラー解決もスムーズで、グリーンテック様では導入後に29件ものシナリオを稼働させている。
「メールや電話で、シナリオ改修方法を素早く提案していただけるのは、非常に助かります」(清水グループ長)
RPAソリューション「WinActor®」
導入効果
RPA導入による業務効率化の成功
人事・経理部門の負担軽減と属人化解消への道
「人事部・経理部門では、毎日の定例業務をこれまで担当者が1名で対応しており、特に月末月初など業務が集中する時期は、業務量増加に伴ってミスの発生率も上がりやすい傾向にあり、従業員の負担が大きかったです」と、DX推進部グループの上野氏 は語る。
導入後は「WinActor®」でタイマーをかけてシナリオを動かせるため、従業員は定例業務の縛りから解放された。作業時間が大幅に減少したことで、現場から「作業にかかるストレスが減り、他の重要な業務に時間を割けるようになりました」と好評だ。
また属人化業務にあたっていた従業員からは「有給休暇が取りやすくなりました」との喜びの声もあった。
今後の展望
さらに多くの業務プロセスに「WinActor®」を適用し、
全社的な業務効率の向上を目指す
人事部・経理部門にとどまらず、さらなる業務効率化の拡大を目指し、他部署から定型業務の吸い上げと新規事業の自動化が今後の課題だ。
DX推進グループの淺田氏 が独自の業務棚卸シートを作成し、自動化できる業務がないか、社内全体にヒアリングを実施している。
「改めて棚卸を実施することで、非効率に行われている業務の発見や、複数部署で同じ作業が発生していることが可視化され、さらなる業務効率化へと広げるための副次的効果も得られました」(淺田氏)
「『WinActor®』はあくまで業務効率化の手段の一つであり、将来的には他の様々なソリューションと組み合わせることで業務効率化や業務変革の対象範囲を広げられると考えています。NTTグループからも提供している様々なソリューションを提案いただき、良いものは取り入れていきたいです」(佐賀山部長)
企業紹介
「社会に安全と安心を届ける」
株式会社グリーンテック
設立 | 1996年10月 |
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本社 | 愛知県名古屋市中区錦2-4-15 ORE錦二丁目ビル 5F |
事業内容 | 品質サポート事業、受託事業、テクニカル事業(計測全般)、エンジニアリング事業(設計・開発全般)、 評価分析サービス、ILメンテナンス事業、海外事業 |
URL | https://www.green-t.co.jp/ |
営業担当者から
社内のDX推進力に脱帽!さらに拍車を掛けるべくこれからもしっかりとお手伝いさせていただきます!!
DXを推進するために部署を立上げ、さらに大きく成長させ続ける。今回、インタビューの機会を得ていち早くDX化に対応するその推進力に脱帽しました。
2021年にデジタル庁が発足され、新聞等でもDXという言葉に触れる機会が増えると思いますが、DXの必要性、重要性はまだまだ世間では浸透しきれていない部分もあると感じています。また、必要性は理解しているが、どこから手を付けてよいか分からないから具体的に動けない。そんなお声を耳にすることもあります。
グリーンテック様は、それよりも以前からデジタル化(DX)推進の部署を立ち上げ、積極的に展示会やセミナー参加など、アンテナを高くして情報収集を行い、従業員の皆さまが働きやすい環境づくり、業務の効率化、更なる利益の向上に取り組んでこられました。具体的には、デジタル化(DX)を段階的に進めていく中で、業務プロセスを強化するデジタライゼーションの取り組みとして、「WinActor®」の導入を進められました。ご導入後、副次的な効果として、従業員の皆さまからの「有給休暇が取得しやすくなった」などの嬉しいお声があったと伺い、業務効率化ソリューションに携わる身としましても非常に嬉しい限りです。
これからもNTT西日本グループとてして、更なるDX化に向けたお手伝いをさせていただきます。

バリューデザイン部 ソーシャルイノベーション部門
社会基盤ビジネス担当(東海)
鈴木 薫(左)
夏川 仁美(右)
- ※「WinActor®」はNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です
- ※NTTビジネスソリューションズは「WinActor®」の販売店です