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島根県美郷町における「安全かつ効率的なレベル4自動運転に
資する通信システム等検証」を開始
~携帯電話不感地域※1における自動運転実証事業~

(報道発表資料)

2025年09月19日

NTT西日本株式会社 島根支店
NTTビジネスソリューションズ株式会社 島根ビジネス営業部
株式会社マクニカ

 NTT西日本株式会社 島根支店(支店長:福島 悦子、以下、NTT西日本 島根支店)、NTTビジネスソリューションズ株式会社 島根ビジネス営業部(取締役 島根ビジネス営業部 部長:錦織 勇人、以下、NTT BS)、株式会社マクニカ(代表取締役社長:原 一将、以下、マクニカ)の3社によるコンソーシアムは、総務省「地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」に採択されました。本事業では、協力機関※2である島根県美郷町(町長:嘉戸 隆、以下、美郷町)および島根県、中国経済連合会情報通信委員会、島根大学と連携して、運転手の高齢化や担い手不足が顕著な美郷町にて、安全かつ効率的なレベル4自動運転に資する通信システム等の検証に着手します。

  • ※1 携帯電話の電波が届かず、通話やデータ通信ができないエリア
  • ※2 本実証に協力する法人等で、住民への説明など各種調整の支援や、コンソーシアムに対し実証に向けた指導等を実施。

1.背景と目的

 美郷町とNTT西日本 島根支店は、2020年12月に締結した「ICTを活用した地域活性化に関する連携協定※3」により、さまざまな地域課題の解決に向け相互に連携してまいりました。

 このたび、本コンソーシアムが、総務省の「地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」に採択されました。※4自動運転技術の活用による公共交通網の維持・継続に向けて、これまでに培ってきた地域課題解決におけるノウハウとNTTグループが持つICTをいかし取り組んでまいります。

2.事業概要

 本事業は、実証地域における課題解決としてセルラー通信の帯域確保が難しい区間に、中・長距離に適したWi-Fi規格・商品や低軌道衛星通信サービスを活用した比較的安価かつ簡易的に構築可能な通信を整備し、協調型インフラ基盤を用いて中山間地域におけるデマンド型レベル4自動運転を実現するために必要な通信システム要件およびデマンド型自動運転の有効性について検証を行う実証実験です。

  • 事業期間:2025年5月23日~2026年1月30日
  • 実証期間:➀粕渕ルート:2025年12月16日~22日
    ②比之宮ルート:2026年1月22日~28日※5
  • 運行場所:➀粕渕ルート:交通結節点かつ住民が最も多い美郷町役場がある粕渕エリアの石見銀山街道(片道約2.7km)
    ②比之宮ルート:交通量が少なく、山間部が多く占めており、セルラー回線の電波が圏外となる箇所がある県道(片道約3.6km)
  • 使用車両(予定):自動運転EVバス車両 EVO(エヴォ)(Navya Mobility社製)
  • ※5 関係者のみの乗車を基本とするが、警察の路上審査結果による一般住民の乗車を計画する。

newsrelease20250919_ev_autonomous_bus.jpg

Navya Mobility社製 EVO
試乗枠の定員:9名

3.各社の役割

(1)NTT西日本
実証運行の運営、進捗管理、行政対応 等

(2)NTT BS
リスクアセスメント、自動運転用マップ作成、自動運転車両調律、遠隔監視システムの構築・保守・運用、予約アプリの提供、実証運行支援 等

(3)マクニカ
自動運転EVバスおよび遠隔運行管理システムの提供
自動運転EVバスエンジニアリングおよびサポート、運行体制の構築 等

4.今後の展開

 本事業は、レベル4自動運転の社会実装に向け、技術的な課題の解決をめざしていきます。

 さらに、今回の実証を通じて得られる「通信環境整備が不十分な中山間地域での通信品質の確保」や「携帯電話不感地帯での長距離通信Wi-Fiを活用した通信環境の整備」に関する知見やノウハウを活用し、同様の課題を抱える中山間地域の自治体においても、レベル4自動運転の社会実装を加速させていくことをめざしていきます。

5.本件に関するお問い合わせ先

NTT西日本株式会社
島根支店 事業推進室
TEL:0852-67-2008

  • ※お問い合わせの際は、電話番号をお確かめのうえ、お間違えのないようお願いいたします。

※ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。