このページの本文へ移動

ここから本文です。

三宅 広剛
Hirotaka Miyake
三宅 広剛
バリューデザイン部マネージドサービス部門マネージドビジネス担当 主査
高度認定(セキュリティエンジニア)
片岡 望
Nozomu Kataoka
片岡 望
バリューデザイン部マネージドサービス部門マネージドビジネス担当 主査
高度認定(セキュリティエンジニア)
新SOCサービス

24時間365日、
見えない脅威と
闘い続ける

セキュリティ監視分析サービスの運用に携わるプロフェッショナルの二人に迫る

SCROLL
Section: Profile
Members

インタビューメンバー

Hirotaka Miyake
三宅 広剛
バリューデザイン部マネージドサービス部門
マネージドビジネス担当 主査
高度認定(セキュリティエンジニア)

サービスプランニング、要件定義〜開発ディレクション、運用保守、エンジニア育成を担当。前職でインシデントレスポンスに従事した経験が転機となり、セキュリティ業界へ。趣味はサウナ。座右の銘は「至誠天に通ず」。

Nozomu Kataoka
片岡 望
バリューデザイン部マネージドサービス部門
マネージドビジネス担当 主査
高度認定(セキュリティエンジニア)

SIEMサービスの開発・運用、CEH認定資格を保有。前職でCTF(セキュリティ競技)に参加したことがセキュリティへの入口となった。趣味は居酒屋巡り。固定概念にとらわれない分析と、納得感のある説明が信条。

Section: Video
Interview Movie

インタビュー動画

Chapter 01
Chapter 01

セキュリティの世界に飛び込んだ理由

二人がサイバーセキュリティというキャリアを選んだ背景には、それぞれの原体験がある。

MCモデレーター

本日はお忙しい中ありがとうございます。まず、お二人がセキュリティの世界に入られたきっかけを教えていただけますか。

三宅

僕は前職でインシデントレスポンスに従事したことが、非常に大きな転換点だと思っています。実際にお客さまが被害に遭われる場面を間近で数多く見てきたことで、本当の意味で脅威から未然に防御するというところに非常に強く感銘を受けまして。サイバーセキュリティに力を入れようと決断しました。

インシデントレスポンスというのは、お客さまがサイバー攻撃を受けたときに、実際に何が起きたのか、なぜそのインシデントが起こったのかという原因を究明していく業務です。その過程で、失われたデータの大きさ、ビジネスへの影響の深刻さを目の当たりにしました。ただ単に「セキュリティ対策が必要」というのではなく、事前に防げていたら、お客さまのビジネスや人生は大きく変わっていたはずです。その想いが強くなって、未然防止の道へ進もうと決めました。

片岡

僕は前の職場でCTFというセキュリティの競技に参加したときに、実際に脆弱性を突いて攻撃ができるシーンを体験したことが、すごく大きな衝撃でした。CTFはセキュリティの技術やシステムの脆弱性をうまく活用して、目的の情報を奪取するという競技なんですけど、その面白さにはまってしまって。そこからセキュリティに興味を持つようになりました。

実際にセキュリティの業務に携わってみると、実装のわずかなミスが全てを台無しにする、そういった危うさと面白さが両立しているんですよ。理論上は安全でも、現実には無数の隙間がある。その隙間を埋めていく作業、つまり実装レベルでのセキュリティに取り組むことが、僕にとっての仕事の醍醐味になっています。

Chapter 02
Chapter 02

導入だけでは守れない ― 「アラート疲れ」という現実

多くの企業が直面する、セキュリティ製品導入後の課題。

10倍
サイバー攻撃通信量
10年で飛躍的に増加
10年
連続
ランサムウェアが脅威トップ
約30%
中堅・中小企業が
サイバー攻撃を経験
MCモデレーター

実際にお客さまと接する中で、どのような課題を感じていますか。

三宅

多くの企業が「入れて満足している」ケースが多いんです。セキュリティ製品の導入で満足してしまっている。決して意図してそうなっているわけではなく、人材のスキルやリソースが足りないんですよ。アラートが入って最初は対応していたんだけど、だんだんその数が増えてきて複雑化し、アラート対応がしきれなくなって。いわゆる「アラート疲れ」が出てきて、結局それに対処できず攻撃される、というケースが本当に多いんです。

実際にインシデント対応をする中で、「こういうアラートに気づいて、ここで対処していれば止められたのに」というケースは、実はかなり多いんです。つまり、技術的には正しく検知できているのに、運用する体制が整っていないために被害が拡大する。ここに大きな課題があります。

ランサムウェアに感染した場合、例えば製造業だと直接工場が止まって、1日あたりでかなりの損失が出るケースもあります。セキュリティは未然防止という点で、何かしら大きな効果が見える数字で見えるものではないかもしれません。しかし予防として考えていただきたい。予防医療が大事なように、サイバーセキュリティも同じなんです。

片岡

多くの企業はセキュリティ製品の導入はしているんですよ。でもセキュリティ機器って導入した後にも、検知したものに対処しなければいけないんです。その部分を自社で行うのはかなり大変。特に中堅・中小企業では、セキュリティ専任者がいない場合がほとんどです。

日々の業務をこなしながら、セキュリティの監視・分析も担当するとなると、どうしても優先順位の低い業務になってしまう。その結果、重要なアラートを見落とす可能性が高まります。セキュリティインシデントというのは被害が拡大していくという性質があるので、できるだけ早く対処して被害を抑えることが重要。つまり、年中365日24時間、そういうきっかけを見つけるということが一番大事なんです。

「アラートが入って最初は対応していたんだけど、
だんだんその数が増えてきて複雑化し、
アラート対応がしきれなくなって、
いわゆるアラート疲れが出てきて、結局攻撃される」
三宅 広剛 / バリューデザイン部マネージドサービス部門マネージドビジネス担当 主査 / 高度認定(セキュリティエンジニア)
アラート疲れのメカニズム図
アラート疲れのメカニズム図
Chapter 03
Chapter 03

「かかりつけ医」という発想
― Cybersecurity Primary Care

医療の一次診療になぞらえた、新しいセキュリティアプローチ。

三宅

僕たちが提供しようとしているのが「Cybersecurity Primary Care」というコンセプトなんです。医療に例えると「かかりつけ医」のような存在が重要ですよね。専門的な分野のサービスを提供している方はたくさんいるんです。ペネトレーションテストの専門家とか、クラウドセキュリティの専門家とか。でも、お客さまと専門的なところがいきなりつながれるかというと、そうではないんです。

間にかかりつけ医的な存在がきちんといて、日々健康診断をして、今の状態を把握した上で「これから先、何をやっていけば改善されるのか」を把握する。その上で「この領域は専門家に診てもらった方がいいね」と判断する。そういう構造が必要なんです。

大病院に行くのは不調が出ているとき。でも不調が出る前に「いつもと違うんだけど」という段階で、近くにあるかかりつけ医で健康診断をする。サイバーセキュリティも同じ。何か明確に異変が出るより前に、日々の健康状態を見ましょう、というのがコンセプトです。つまり、常に現在地を把握して、継続的に改善していく——それが本来あるべきセキュリティ対策だと考えています。

「何か明確に異変が出るより前に、
日々の健康状態を見ましょう」
三宅
Cybersecurity Primary Care概念図
Cybersecurity Primary Care概念図
Chapter 04
Chapter 04

後発だからこその強み
― 柔軟性×10万人規模の運用実績

市場後発だからこそ実現できる、差別化されたサービス設計。

三宅

正直に言うと、我々のSOCサービスとしては後発だと思っています。ただ、後発だからこそ柔軟性を大事にしていきたいんです。既に市場にあるサービスを見ながら、お客さまのニーズに応じた、より細かい対応ができるはずなんです。

片岡

技術的な強みとしては、NTT西日本グループで10万人規模を運用している実績がありますね。その膨大な運用ノウハウをサービスに活かしていく。単なる理想論ではなく、実際の現場で積み重ねた知見が、新しいサービスを強くしています。

KEY CONCEPT

相関分析が見つける、単体では検知できない脅威

セキュリティ監視において「相関分析」は極めて重要です。単一のアラートやイベントだけでは、危険な兆候を見落とす可能性があります。我々は複数の情報源を組み合わせることで、時系列的な攻撃の流れを見える化します。

  • アラート、ログ、別のアラートを組み合わせて分析
  • 時系列的な動作から脅威パターンを検出
  • 血液検査と心電図検査を突き合わせて総合判断するように、複数の情報源で総合的に判定
Chapter 05
Chapter 05

学び続ける組織
― 勉強会、CTF、そしてダークウェブ

最新の脅威に対応するため、組織全体が継続的に知識をアップデートしている。

三宅

セキュリティという分野は本当に日々変わっていくんです。新しい脅威が出てくる、新しい技術が出てくる。その変化に追いついていくためには、継続的な学習が不可欠です。実は僕は30歳から「必ず週末の1日どちらかは自己研鑽にあてる」というルールを自分に課してずっと継続しているんです。手を動かして自分自身で体験して学ぶことが、一番吸収率が高いと感じています。

ダークウェブにも行ってみるんです。実際に攻撃者がどういうやり取りをしていて、ユーザーに対してどういう要求を出しているか。一つでも多くキャッチアップしようと心がけています。そういう最先端の脅威情報を、チーム全体で共有することで、皆のレベルが上がっていくんです。

片岡

実際に攻撃をされた通信を分析する業務に携わっているので、それ自体が最大の学習になります。毎日、現実世界で起こっている攻撃を見ているわけですから、机上の勉強よりも何倍も価値がある。

チーム内では様々な形で学習機会を作っています。定期的な勉強会を週1〜2回、5〜10分程度で開催したり、もっと深く掘り下げたい人が1時間かけて学習するセッションを不定期に開催したり。さらに、CTFチームとしても、開発と運用の混成チームで競技に参加して、実際に手を動かしながら学んでいます。

Chapter 06
Chapter 06

人の命を守るインフラの最前線

NTT西日本グループの重要インフラを狙う、洗練された攻撃との日々の闘い。

三宅

NTT西日本グループは無線サービスだけではなく、警察・救急などの公共インフラも支えているんです。つまり我々のサービスを止めるということは、人の命に関わるものなんです。そういう重要インフラの一部を担っているグループだという責任感を強く感じながら日々の業務をしています。

だからこそ、一般的なばらまき攻撃への対応だけではなく、重要インフラをターゲットにした、より洗練された特定企業狙い攻撃への対応が求められるんです。攻撃の質、練度がより高い水準のものが来ます。それに対応するためには、単純な自動化だけでなく、人間の判断力と経験則が極めて重要になってくるんです。

片岡

一つでも多くの攻撃を検出することが、我々のサービスの意義だと思っています。日々やっている自己研鑽も含め、日々の業務の中で自分自身のスキルアップも、チームメンバーのスキルアップも含めて、やっていかなきゃいけないという思いは日々強くなっています。重要インフラを狙う攻撃は、単なる金銭目的ではなく、戦略的な目的を持っていることが多いんです。その意図を読み取ることが、防御側の大きな武器になるんです。

Chapter 07
Chapter 07

伴走するSOCであり続けたい

二人が描く未来のセキュリティ体制と、届けたいメッセージ。

Vision

セキュリティが「当たり前」になる未来へ

三宅

セキュリティ対策というのが一般的になっている一方で、セキュリティ製品の導入というところで留まっていたり満足してしまっているという課題が各社さんあるかなと思っています。そこの導入した製品の運用とインシデントの対処みたいなところを我々のサービスをご利用いただけると、うまく自社のセキュリティ対策につながるかなと思っているので、そういうメリットみたいなところを活用いただければなと思っています。

大切なのは「こういうインシデントがありました」と通知するだけではなく、お客さまが求めている「次に何をしたらいいんだっけ?」に応えることです。私の座右の銘「至誠天に通ず」——自分が誠意を持って対応すれば、必ず相手に伝わるんです。その精神を、SOCサービスの中に落とし込みたいと思っています。

片岡

私たちのサービス、世の中的に見ると後発だと思っています。ただ、後発だからこそ柔軟性を持ってユーザー様の声に真摯に耳を傾けながら、お客さまと伴走しながら一緒に成長していくようなSOCであり続けたいなと思っています。

技術的には、セキュリティの自動化とオーケストレーションをさらに推進したいと考えています。脆弱性が発見されてからパッチが適用されるまでの時間を短縮する。その間に攻撃者が脆弱性を悪用するリスクを最小化する。そうした課題に対して、テクノロジーの力で解決していきたいです。

ただし、すべてを自動化できるわけではありません。最終的な判断は人間が行うべきです。私たちが目指すのは、人間と技術が協働するセキュリティ体制。その実現に向けて、これからも学び続け、成長し続ける必要があるんだと思っています。

「後発だからこそ柔軟性を持って、
ユーザー様の声に真摯に耳を傾けながら、
お客さまと伴走しながら一緒に成長していくような
SOCであり続けたいなと思っています」
片岡 望 / SIEMサービスの開発・運用, CEH

サイバーセキュリティに関するご相談

お客さまのセキュリティ課題に最適なソリューションをご提案します。