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事例紹介東海光学株式会社 様

※掲載内容は取材時の情報です

在宅勤務の環境を整え、
拠点間の相互支援でサービスレベルも向上

優しく親身で丁寧なサポートが心に沁みました

東海光学株式会社
顧客ソリューション部

(左から)
国内海外コンタクトセンター
神谷 朱美課長
国内コンタクトセンター
前田 杏奈係長

事例概要

脳科学から生まれた遠近両用レンズ「ニューロセレクト」等を展開する眼鏡レンズメーカー、東海光学様は、NTTビジネスソリューションズのAQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」を導入。優れた耐障害性とトラブル時の確認経路を一本化できる安心感を得た他、在宅勤務のための環境も整え、各拠点の応対状況をダッシュボードで共有し、各拠点が相互に支援し合うことでサービスレベルの向上を実現している。

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業種 製造業
センター規模 国内コンタクトセンター4拠点(愛知、札幌、東京、福岡)約40人
(2023年3月現在)
課題 在宅勤務に対応できないオンプレミス型のCTIシステム
導入サービス

AQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」

ポイント

  1. データセンターの3拠点分散による優れた耐障害性
  2. トラブル時の確認経路を一本化できる安心感
  3. 各拠点の応対状況を共有し、相互に支援し合い待ち呼も削減
  4. 在宅勤務のための環境を容易に構築することが可能に

AQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」
導入背景

在宅勤務に対応できないオンプレミス型のCTIシステム

東海光学株式会社
顧客ソリューション部 国内海外コンタクトセンター
神谷 朱美課長

東海光学様の顧客ソリューション部は、眼鏡小売店からの問い合わせ・注文に対応するコンタクトセンターを本社含め全国4拠点(愛知、札幌、東京、福岡)で運営。お客さまが抱える課題を、全社を巻き込んで解決し、顧客満足度を向上させる役割を担う。

東海光学の「顔」となるコンタクトセンターでは、応対指針の一つに「お客様と心(シン)の対話ができる人・窓口になる」を掲げている。国内海外コンタクトセンターの神谷朱美課長は「お客さまのお困り事に真摯に向き合い、電話口とはいえ『顔』が見えるような応対をして解決することを心掛けています。お客さまのために何ができるかを一人一人が考え、『顧客満足』『顧客感動』をめざした取り組みを行っています」と語る。

東海光学様は、オンプレミス型のCTIシステムの保守期限を約1年後に控えた2021年秋、システム更改に向けた検討を開始した。

折しもコロナ禍であり、製造業の東海光学様でも、社員の安全を守るため、3密を避ける観点から、特に間接部門では在宅勤務を推奨していた。しかし、オンプレミス型のCTIではコア業務である電話受発信を在宅勤務化することはできなかった。緊急事態宣言中は、東京拠点で電車通勤をしているメンバーを中心に在宅勤務となったが、電話の受発信ができないことからバックヤード業務であるファックス受注を割り振ったものの、出社時のような生産性は得られなかった。

こうした経験もあって、有事の際にも在宅勤務による電話応対が可能なクラウド型のシステムが、選択肢として存在感を増していた。

AQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」
選定理由

これまでの顧客接点を大切にしたいとの思いから
「独自のCRMとの連携」や「電話番号の継続利用」も重視

検討にあたっては、「既存のCRMシステム等との連携が可能か」という点に加え、「各拠点の固定電話番号(0AB~J)を継続利用できるか」も、東海光学の「顔」としてお客さまと向き合うコンタクトセンターにとっては外せないポイントだった。

東海光学株式会社
顧客ソリューション部 国内コンタクトセンター
前田 杏奈係長

「更改を機に電話の契約を見直せばさらにコストを削減できたかもしれません。それでも、4拠点それぞれに固定電話の番号があり、お客さまは長年、その番号に電話をかけてきてくださっているのです。やはり、お客さまとのそのつながりは貴重な財産として、これまでと変わることなく継続させていきたいとの思いがありました」と、前田杏奈係長はあえてその選択をした胸の内を語る。

データセンターの3拠点分散による優れた耐障害性と
トラブル時の確認経路を一本化できる安心感

東海光学様がAQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」を導入する決め手となったのは、こうしたポイントの他に、データセンターが3拠点と冗長化され、他社サービスと比べて耐障害性に優れている点だった。

神谷課長が説明する。「当社のコンタクトセンターは、大みそかと元日以外は営業をしています。お客さまにご迷惑をお掛けすることなく、安心してお問い合わせいただけるようにするためには、BCP(事業継続計画)対策の観点からも、障害に強いということは重要でした」

トラブル時の確認経路を一本化できる点も安心感につながっている。「PBXもNTT西日本さんに構築してもらっていることもあり、ネットワークのことも含め、本当に私たち以上に当社に詳しいといっても過言ではありません。何かトラブルが発生したとき、窓口がバラバラだと、どこに連絡するべきか分からず、原因の特定にも時間がかかり、迅速な対応が取りづらいと思います。今はNTTビジネスソリューションズさんに相談すれば、連携して対応してくださるので、安心してお任せできます」

AQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」
導入効果

予期せぬ異動というハプニングにも
親身で丁寧な対応でサポート

実は、システムを移行する前の段階でちょっとしたハプニングがあった。神谷課長が述懐する。

「私はシステムに苦手意識があり、システムの話は得意なメンバーにほぼ任せていました。ところが、システム更改を検討する段階でそのメンバーの異動が決まってしまい、前田係長と共にほぼ知識ゼロの状態から引き継ぎをして、最初は用語すら分からない状態でした」と、前田係長に視線を送る神谷課長。

前田係長は「私たちは不安な気持ちでいっぱいだったのですが、NTTビジネスソリューションズさんはその不安を一つ一つ払拭するように丁寧に進めてくれました。不明点があればメール、電話、Web会議で、私たちに分かるレベルを探りながら、できるだけかみ砕き、時には図解にする等、親身に教えてくれました。解決できない場合は現地までお越しくださり迅速にご対応いただきました。営業担当者さんもSEさんも本当に大変だったと思うのですが、何度同じことを聞いてもとても優しく、それが本当にうれしかったですね」

各拠点の応対状況をリアルタイムに共有し
相互に支援し合うことで待ち呼も削減

東海光学様は2022年11月からAQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」の運用を開始した。

全拠点のダッシュボードにサービスレベル(一定の秒数内に応答できた割合)や放棄呼率等のKPIとその達成状況、さらにはオペレーターのステータス等コンタクトセンター全体の状況をリアルタイムに表示して、可視化できるようになった。これにより、混雑状況も瞬時に把握でき、バックヤード担当のメンバーに電話応対のフォローに回ってもらうタイミング等も計りやすくなった。

従来はどうしても拠点間の把握がしづらい環境であったが、ダッシュボードを見れば各拠点の状況も分かるようになったことから、拠点間での相互支援も行いやすくなり、待ち呼数の低減につながっている。

一方、コールフローについては、独自に、そして即時に構築できるため、状況に合わせてお客さまを優先した効果的な着信振り分けが自社で行えるようになった。

通話録音機能も以前より使い勝手が向上し、活用が進んでいる。オペレーターはシフト勤務制であり、例えば、ある受注伝票の不明点を確認したくても、担当したオペレーターが不在の場合もある。そうしたケースでも、通話録音のデータを聞けば、本人がいなくてもすぐに確認することができるようになったという。

在宅勤務のための環境を容易に構築することが可能に

在宅勤務のための環境が容易に構築できるようになったことも、大きな導入効果だ。新型コロナウイルス陽性者や濃厚接触者は出勤停止となるが、在宅勤務の環境が整っているメンバーは自宅からでも電話の受発信業務が行えるようになった。

例えば、ファックスによる受注で不備や不明点があれば、お客さまに確認しなければならない。オンプレミス時代の在宅勤務では、電話の発信ができなかったため、出社しているメンバーに確認を依頼していた。それが今では、在宅のメンバーが直接お客さまに電話をかけて確認できる。社内にいるのと変わらない環境で業務が行えるようになり、取り次ぎの手間とストレスからも解放された。

コロナ対策にとどまらず、育児や介護に従事する人たちをはじめ、誰もが働きやすい職場環境を整備していく上で大きな一歩になったと、神谷課長は手応えを感じている。

利用イメージ

今後の展望

お客さまの声を収集・分析し、製品開発に反映させていきたい

今回の導入を振り返り、神谷課長は「旧CTIの体制は維持した上で、新しく行えることが増えています。設備から備品、回線まで全てに関して手厚くサポートしてくださり、また、更改後も定期的にミーティングを行い、当社に合わせた解決方法を提案してくださる姿勢に大変心強さを感じています」と話す。

東海光学様は現在、お客さまとのメールやチャットでのやり取りは、それぞれ別のアプリケーションを利用して行っている。AQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」では、電話、メール、チャット等の複数のコンタクトチャネルの情報を統合し、シームレスな顧客対応・管理が可能となることから、「複数のチャネルを利用しているお客さまにもシームレスな対応を実現していくこと」が次のステップだという。

トークスクリプト機能の活用や、CRMシステムと連携しお客さまの声を収集・分析して製品開発に反映すること等、やりたいことはまだまだあると意欲的に語る神谷課長。「導入は完了しましたが、NTTビジネスソリューションズさんには引き続き、顧客満足度向上や業務改善につなげていくための支援や提案を期待しています」

企業紹介

人に笑顔を、未来に光を。
東海光学株式会社

創業 1939(昭和14)年3月
本社 愛知県岡崎市恵田町下田5番地26
従業員数 455人(2022年10月時点)
事業内容 眼鏡レンズメーカー。レンズの素材開発から設計、加工、販売まで一貫して手掛ける。「見ること」「見られること」「より良く見えること」を常に考え、さまざまな新商品を開発。さらに、「光を操る技術」を応用し、カメラ・光学機器、映像機器、医療・ヘルスケア、レーザ等の最先端技術開発にも取り組み、2023年1月にはJAXA宇宙探査イノベーションハブの研究提案募集に採択されている。
URL https://www.tokaiopt.co.jp/

営業担当者から

クラウドネイティブなシステム運用が可能です

NTTビジネスソリューションズ
バリューデザイン部 バリューインテグレーション部門 CXコンサル担当
穐吉 柚香(中央)

東海光学様は、新型コロナウイルスの感染症拡大により、従来のオンプレミス型CTIでは在宅勤務に対応できない課題、さらに、同時期にシステム更改を控え、クラウド型のコンタクトセンターをご検討されていました。
そこで、オンプレミス型とクラウド型のサービスの違いをご説明し、課題解決が可能なクラウド型コンタクトセンターシステム「オムニチャネルプラン」を提案しました。
複数拠点をお持ちの東海光学様が、拠点間での連携、そしてスムーズに運用できるよう回線を提供しているNTT西日本 東海支店と協力し、サービス導入を進めました。
今後も営業・SE共に連携を取りながらコンタクトセンターシステムのプロフェッショナルとして技術的な保守対応や、在宅でのコンタクトセンター業務等の新たなご要望にも責任を持って取り組んでまいります。
AQStage IPコールセンタサービス「オムニチャネルプラン」は、お客さまご自身で多くの設定変更が可能なことが大きな特徴です。さらに、今後DX化を進められるお客さまにとっては、このサービスはクラウドネイティブなシステム運用のため、日々最新のクラウドサービス機能を享受できる点も強みです。

ぜひお気軽にお声がけください。