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【開催レポート】子連れOKイベント!育休中に考える"未来予想図"のはなし~セミナー・交流会~を開催しました。
開催概要
2025年9月29日(月)、LINKSPARK大阪(大阪市)にて「子連れOKイベント!育休中に考える"未来予想図"のはなし」をテーマとしたセミナー&交流イベントを開催しました。
LINKSPARKでは初めての子連れOKイベント
LINKSPARKでは初めての子連れOKイベントとして企画され、育休前後の方や育休中の社員が0〜1歳のお子さまと一緒に参加。ゆったりとした雰囲気の中で9名の参加者と6名のお子さまが集まり、育児とキャリアを考える時間を共有しました。
<開催背景>
育休中はどうしても「子どものことだけで頭がいっぱいになってしまう」「復職に向けてキャリアのことを考える余裕がない」といった声が多く聞かれます。また、会社や社会とのつながりが薄れ、孤立感を抱いてしまうことも少なくありません。
今回のイベントは、そんな時期だからこそキャリアについて立ち止まって考える機会を持ってほしい、そして安心して子どもと一緒に参加できる場をつくりたい――そんな思いから企画されました。
講演内容:良妻賢母?バリキャリ?その間にあるリアルを語ろう
登壇いただいたのは、株式会社Woomax 代表取締役の青柳未央さん。
ご自身が子育てと仕事を両立してきた経験を踏まえ、日常生活の小さな工夫から、復職時に直面したプレッシャーまでリアルなエピソードを交えてお話しいただきました。
とくに強調されたのは、職場での「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」です。
「母親だから育児を優先するはず」「男性は一家の大黒柱だから休めない」といった固定観念が、本人のキャリア形成を阻害し、職場の雰囲気にも影響を与えていること。青柳さんは「バイアスをなくすことはできないが、気づくことで行動は変えられる」と語りました。
また、育休中は休業者が家事育児の負担が大きくなりがちですが、復職後は見直すことも大切な点を伝えました。その中で、「女性だから料理は上手」「お母さんだからお迎えに行く」といった「性別役割分担意識」のようなバイアスにしばられず、復職後の働き方を家族=チームで考えるための "おみやげ"をプレゼント。「復職後のスケジュール検討ワークシート」や「復職後の家事・育児見直しツール」は参加者にも好評でした。
グループワーク:AIで気づく"自分のバイアス"
続いて、1on1をAIとシミュレーションできる「karafuru AI(カラフルAI)」 を活用したグループワークを実施しました。自分自身が管理者だったとき、部下からの相談にどう答えるか・・・育児休業からの復職後、直面しそうな2つのシチュエーションについて、話し合いました。
「育児中で仕事に制限があり、周囲に周りに迷惑をかけています・・・このまま仕事が続けられるか心配です」
「時短勤務を取得していますが、もっとやりがいのある仕事をさせてください」
自分が相談者だったら、「どう管理職に話してほしいか」「どういったバイアスを持ちやすいか」セミナーの内容を踏まえて、意見を出し合い、回答案を作成。
「当事者としては自分も不安に思うシチュエーションだが、管理者の立場で考えるとたしかに返答が難しい。」「一方的な決めつけがあると不満に思いやすく感じる。相手がどうしたいのかまずお互い聞くべきなのかも」 「配慮しすぎるのも違うし、言葉選びが難しい」など、相手の立場に立つと悩ましいという声が多く上がりました。
また、回答作成後、AIからのフィードバックを受けた際は、「思っていた以上に一方的に聞こえると気づいた」「言い方を少し変えるだけで受け止め方が違うとわかって面白い」「気遣いの声がけを意識して入れた文章がまさにバイアスだと指摘されて驚いた」といった声が上がりました。
楽しみながら自身のバイアスに気づく体験となり、「もっと活用してみたい」という感想も多く寄せられました。
交流会:共感と安心感を得るつながり
最後は参加者同士の交流会を実施。
「復職に向けた不安」「家庭と仕事を両立させる工夫」など、普段なかなか話せないテーマについて率直に語り合うことで、共感と安心感が広がりました。
また、同じ子育て仲間として「なかなか離乳食食べなくて・・・」「人見知りがひどくて大変」など、子育ての悩みを共有しあう姿もみられました。SNSを活用した情報収集のノウハウや保育園選びの悩みなど、子どもと一緒に参加できたことで場の雰囲気も和やかになり、また同じ悩みを持つ参加者同士の距離が自然と縮まりました。
参加者同士だけではなく、オブザーブ参加していた人事部や育休明けの先輩社員との交流の中で、復職後の制度活用や時短勤務からフルタイムに切り替えたときの経験談を聞くなど、情報収集の場にも利用していただきました。
まとめ
今回のイベントは、育休中や復職を控える社員が安心して参加できる場を提供しました。
セミナーやAIを活用したグループワークを通じて、アンコンシャス・バイアスへの気づきやキャリアへの前向きな視点を得ることができただけでなく、参加者同士のネットワークづくりの場にもつながりました。
「育児中だからこそ考えるキャリアの形」をテーマに、参加者が自分らしいキャリアを描くきっかけとなったイベントとなりました。
関連リンク
karafuru AI
https://www.nttbizsol.jp/service/karafuru-ai/karafuru AIに関するお問い合わせ
https://form.nttbizsol.jp/inquiry/karafuru-aiあわせて読みたいナレッジ
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