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【障がい者雇用の離職を生む"日常会話のすれ違い"】
約8割がコミュニケーションに難しさを感じ、その約9割が離職を検討・行動

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 NTTビジネスソリューションズ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:木上 秀則、以下「NTTビジネスソリューションズ」)は、生成AIを活用したDE&I推進支援ツール「karafuru AI(カラフルAI)」を通じて、日常のコミュニケーションに潜む無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を可視化し、個人の意識改革・組織の風土変革につなげる取り組みを支援しています。

障がい者雇用における「職場での日常会話と定着意向」に関する実態調査

  • 01|障がいを開示して一般就労枠で雇用されている方の約8割が、職場でのコミュニケーションや空気を読むことに難しさや気疲れを経験
  • 02|コミュニケーションストレスを感じた方の87%が、離職を考えたり実際に行動に移した経験があり、実際に退職・転職をした方も30%
  • 03|68%が、上司や同僚の言葉で今でも心に残るモヤモヤを抱えている実態、「普通は〇〇だよね」や「無理しなくていいよ」が上位

【無料】調査レポートダウンロード

調査概要

  • 調査名称:障がい者雇用における「職場での日常会話と定着意向」に関する実態調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2026年1月20日〜同年1月21日
  • 有効回答:職場に対して自身の障がいを開示し、業務内容や働き方について一定の配慮を受けながら、企業・団体に一般就労枠で雇用されている方、または過去3年以内に同様の形で雇用されていた方120名
  • ※構成比は小数点以下第1位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%とはなりません。

≪利用条件≫

  1. 情報の出典元として「NTTビジネスソリューションズ株式会社」の名前を明記してください。
  2. ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
    URL:https://www.nttbizsol.jp/service/karafuru-ai/

障がいを開示して雇用されている方の77%が、職場でのコミュニケーションや空気を読むことに難しさや気疲れを経験

 「Q1. あなたは、現在の職場または直近の職場において、上司や同僚とのコミュニケーションや、その場の空気を読むことに「難しさ」や「気疲れ」を感じることはありますか(ありましたか)。」(n=120)と質問したところ、「頻繁に感じる(感じた)」が37%、「時々感じる(感じた)」が40%という回答となりました。

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  • 頻繁に感じる(感じた):37%
  • 時々感じる(感じた):40%
  • あまり感じない(感じなかった):14%
  • 全く感じない(感じなかった):9%
  • わからない/答えられない:0%

困りごととして「指示や説明が抽象的で察することを求められる」が49%で最多

 「Q2. Q1で「頻繁に感じる」「時々感じる」と回答した方にお聞きします。具体的にどのような点に難しさやストレスを感じましたか。(複数回答)」(n=92)と質問したところ、「指示や説明が抽象的で、察することを求められる」が49%、「明文化されていない職場のルールや空気が読めない」が48%、「「無理しないで」と仕事を任されず、戦力外扱いされる」が41%という回答となりました。

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  • 指示や説明が抽象的で、察することを求められる:49%
  • 明文化されていない職場のルールや空気が読めない:48%
  • 「無理しないで」と仕事を任されず、戦力外扱いされる:41%
  • 雑談や休憩時間の輪に、自然に入りづらい:32%
  • 会話のテンポが速すぎる、または情報量が多すぎる:21%
  • 個人の性格や能力よりも、「障がいがあるから」という先入観で判断されてしまう:16%
  • その他:1%
  • わからない/答えられない:1%

約4割が、上司や周囲からコミュニケーションの取り方を「理解されていない」と実感

 「Q3. Q1で「頻繁に感じる」「時々感じる」と回答した方にお聞きします。あなたの上司や周囲の社員は、コミュニケーションの取り方を理解しようとしてくれている(いた)と感じますか。」(n=92)と質問したところ、「全くそう思わない」が12%、「あまりそう思わない」が25%という回答となりました。

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  • 全くそう思わない:12%
  • あまりそう思わない:25%
  • ややそう思う:34%
  • 非常にそう思う:27%
  • わからない/答えられない:2%

61%が、コミュニケーションの違和感を伝えられていない実態

 「Q4. Q1で「頻繁に感じる」「時々感じる」と回答した方にお聞きします。あなたは、上司や同僚とのコミュニケーションに違和感やストレスを感じた時、それを上司や会社にはっきりと伝えましたか。」(n=92)と質問したところ、「伝えたかったが、うまく言葉にできず(言語化できず)伝えられなかった」が40%、「伝えても無駄だと思い、あえて伝えなかった」が21%という回答となりました。

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  • 伝えた:39%
  • 伝えたかったが、うまく言葉にできず(言語化できず)伝えられなかった:40%
  • 伝えても無駄だと思い、あえて伝えなかった:21%

コミュニケーションストレスを感じた方の約9割が、離職を考えたり実際に行動に移した経験があり。実際に退職・転職も30%

 「Q5. Q1で「頻繁に感じる」「時々感じる」と回答した方にお聞きします。そのコミュニケーションのストレスが原因で、実際に離職を考えたり、行動に移したことはありますか。」(n=92)と質問したところ、「実際に退職・転職をした」が30%、「退職・転職活動を行った(踏みとどまった)」が36%という回答となりました。

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  • 実際に退職・転職をした:30%
  • 退職・転職活動を行った(踏みとどまった):36%
  • 退職・転職活動を真剣に考えた(行動はしていない):21%
  • そのような経験はない:13%

68%が、上司や同僚の言葉で今でも心に残るモヤモヤを経験

 「Q6. 上司や同僚との日常のコミュニケーションの中で、ハラスメント(暴言)とは言えないものの、言われて今でも「心に残っている(モヤモヤする)」言葉はありますか。」(n=120)と質問したところ、「ある」が68%、「ない」が32%という回答となりました。

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  • ある:68%
  • ない:32%

最もモヤモヤするのは、「普通は〇〇だよね」などマジョリティ価値観の押し付けが40%トップ

 「Q7. Q6で「ある」と回答した方にお聞きします。具体的に言われて心に残った(モヤモヤした)言葉を教えてください。(複数回答)」(n=82)と質問したところ、「「普通は〇〇だよね」「一般的には~」(マジョリティの価値観の押し付け)」が40%、「「無理しなくていいよ(やらなくていいよ)」(過剰配慮による機会損失)」が39%、「「急いでないよ(焦らなくていいよ)」(過剰配慮による不安感の醸成)」が32%という回答となりました。

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  • 「普通は〇〇だよね」「一般的には~」(マジョリティの価値観の押し付け):40%
  • 「無理しなくていいよ(やらなくていいよ)」(過剰配慮による機会損失):39%
  • 「急いでないよ(焦らなくていいよ)」(過剰配慮による不安感の醸成):32%
  • 「もっと早く言ってほしかった」(言い出せない空気を作っていたことへの無自覚):27%
  • 「すごいね!」「えらいね!」(子供を褒めるような過度な称賛):18%
  • 「それは障がいのせいなの?」(全てを特性に結びつける決めつけ):15%
  • 「前任の〇〇さんは出来たんだけど」(個性を無視した他者比較):13%
  • その他:6%
  • わからない/答えられない:2%

「何もできないじゃん」「言っても出来ないだろうけど」など心ない言葉の数々

 「Q8. Q7で回答した以外に、具体的に言われて心に残った(モヤモヤした)言葉を自由に教えてください。(自由回答)」(n=82)と質問したところ、58件の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 「ここでやるとしたら普通はこっちの内容をやるでしょ?」「そっちはもう時代遅れだよ?」
  • 「今、何やっているの?」「何もできないじゃん!」など。
  • 「これでいいよ」と無関心な表情で言われたことがある。
  • 「言っても出来ないだろうけど・・・・」「頭が悪い」など。
  • 言葉というより、ミスを指摘した跡のため息や、機嫌の悪い時になるといつもちゃんづけなのが、さんづけに変わるなど、恐怖を感じた。

定着率向上のために見直すべきポイント、約4割が「曖昧な指示をなくし具体的に伝えるスキル向上」と回答

 「Q9. 今後、企業が障がいを持つ方の定着率を上げるために、見直すべきだと思うポイントはどこだと思いますか。(上位3つまで回答可)」(n=120)と質問したところ、「曖昧な指示をなくし、具体的・論理的に伝えるスキルの向上」が38%、「上司や社員の「無意識の思い込み」の是正」が31%、「『言わなくてもわかる』という暗黙の了解や職場文化の見直し」が27%という回答となりました。

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  • 曖昧な指示をなくし、具体的・論理的に伝えるスキルの向上:38%
  • 上司や社員の「無意識の思い込み」の是正:31%
  • 「言わなくてもわかる」という暗黙の了解や職場文化の見直し:27%
  • 本人の特性に合った業務内容の切り出しや、適切な業務量の調整:25%
  • 悩みや体調について気軽に相談できる、定期的な面談やメンター制度:19%
  • 通院や体調不良時に休みやすい休暇制度や、柔軟な勤務体制(テレワーク等):17%
  • 障がい特性を考慮した、公平な評価制度やキャリアパスの提示:13%
  • その他:1%
  • 特にない:10%
  • わからない/答えられない:5%

まとめ

 今回は、職場に対して自身の障がいを開示し、業務内容や働き方について一定の配慮を受けながら、企業・団体に一般就労枠で雇用されている方、または過去3年以内に同様の形で雇用されていた方120名を対象に、障がい者雇用における「職場での日常会話と定着意向」に関する実態調査を実施しました。

 まず、職場でのコミュニケーションについて「頻繁に感じる」と「時々感じる」を合わせて77%が難しさや気疲れを経験していました。具体的な困りごととしては「指示や説明が抽象的で察することを求められる」(49%)が最多で、「明文化されていない職場のルールや空気が読めない」(48%)、「無理しないでと仕事を任されず、戦力外扱いされる」(41%)が続きます。また、このストレスが原因で約9割が離職を考えたり実際に行動に移しており、「実際に退職・転職をした」も3割に上りました。さらに、68%が上司や同僚から言われた言葉で心に残るモヤモヤを抱えており、「普通は〇〇だよね」などマジョリティの価値観の押し付けや「無理しなくていいよ」といった過剰配慮が上位となっています。最後に、定着率向上のために見直すべきポイントとして「曖昧な指示をなくし、具体的・論理的に伝えるスキルの向上」(38%)が最も多く選ばれました。

 今回の調査では、障がい者雇用において表面的な制度整備だけでなく、日常的なコミュニケーションの質が定着に大きく影響している実態が明らかになりました。特に、配慮のつもりで発した言葉が当事者にとって心理的負担となるケースが多く、善意と受け取られ方のギャップが課題として浮き彫りになっています。今後は、管理職や同僚への障がい理解研修の充実に加え、具体的で論理的な指示の徹底、本人が安心して相談できる環境づくりが求められます。

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対話型AIツールを使って隠れた「バイアス」に気づき、多様性のある組織づくりを継続的にサポートする「karafuru AI(カラフルAI)」

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職場における様々な1on1のシチュエーションについてAIと対話。自分の言葉で記述した「自分ならどう対話するか」に対して、AIによるフィードバックと専門家のアドバイスをすぐに確認できるので、自身のコミュニケーションの振り返りに活用することでスキルの向上が見込めます。

また、組織全体の回答結果を分析することで、ダイバーシティ経営の推進に向けた指針や戦略の策定にも役立ちます。

詳しくはこちら:https://www.nttbizsol.jp/service/karafuru-ai/

今後の展望

 NTTビジネスソリューションズは、今後も「karafuru AI(カラフルAI)」を通じて、企業人事の直面する課題にタイムリーにお応えしていくとともに、組織の人的資本経営を支援してまいります。

本件に関するお問い合わせ先

NTTビジネスソリューションズ株式会社
バリューデザイン部 ソーシャルイノベーション部門 社会基盤ビジネス担当 宮崎、森﨑、真鍋
Email:

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